住宅の計画

住宅計画のアプローチ多くの人は、住宅の計画にかかるとき、住宅雑誌や住宅メーカーのカタログなどを参考にして、まず方眼紙に敷地の形状を設定し、その中で自分の間取りを考える人が多い。これらの検討は楽しく夢がふくらむものである。しかし、この住宅計画のアプローチは、その前に行うべき重要な確認が抜けている。家の形を決める前に、まず住まいに対する考え方を欠いてはならない。住まいに対する考え方とは、まず自分の住宅での生活が、どのような生活であるかを考えることである。家族1人ひとりの現在の生き方、10年後の生き方をおたがいに確認し合い、話し合うことである。この場面では、家族全員の生き方のこだわりをはっきりさせることである。親も子供も、将来に対する希望や趣味をもっている。この生き方を前進させるためには、住宅で何をしたいか、また個々の夢を、家族間でどのように育んでいくかを考えることである◎これからの家族の生き方や、ライフスタイルについて、10分話し合うことにより方向が決まれば、プランニングで解決できる内容は多い。魚を釣るのに何を釣るかで仕かけが変わり、えさが変わり、場所も変わる。

家族のライフスタイル

住まいにおいても、家族のライフスタイルが決まらないと舞台を決められない。意識して家族の生き方を明確にしないと、住宅の設計は進められない。住宅を計画することは夫婦で話し合い、親と子供が対話をもったり、おたがいの意識を確認する絶好の機会である。家族の生き方の確認などの会話は、通常はほとんどみられない。事前の話し合いなくして建てられた住宅の失敗例は多い。家族の話し合いの主役は、家長としての父親の役割である。父親はこの役割から逃げてはならない。それは、家族の生き方を確認する重要な場だからである。2世帯で1緒に住む場合は、おたがいの家庭内のかかわりについて、分話し合い、役割の決定を先行させないといけない。高齢者の生活スタイルをよく確認し、配慮することが重要である.高齢者は若者のように、生活のリズムを簡単に切り替えることはできない。習慣となった食事時間や、噌好を変えることは難しい。高齢者は可能な限り身のまわりのことは、自分で行いたいと思っている。自分でできることは家族に依存しない自立心がある。